「参観日
幼かった我が子が、ついこのあいだ小学校に入学したかと思ったら、ある日「参観日、もう来なくていいから」と言われたら、あなたはどうしますか?
きっと、多くの保護者は一瞬ギョッとして「えっ?どうしたの?」と思うはず。
子供の参観日や行事に行くのが欠かせない楽しみとなっている人にとっては、おそらくショックでしょう。
かくいう筆者も最近言われたばかり。もちろん、「ひるまず・懲りず・諦めず」今後も行くつもりではありますが、面と向かって「もうやだな……」と言われるのも物悲しいですね。
そこで、こういうことを言う時期になってきた子供を持つ保護者としての心構えについてご紹介します。

「参観日に来ないで」という子供の心理とは
①親の服装や話し方が恥ずかしい
ママが派手なファッションをして学校に来るのが、内心では(恥ずかしい……)と思うお子さんがいます。基本的に何を着るのは個人の自由とはいえ、学校にひざ丈のミニスカートや毛皮のコートだとやはり目立ちます。子供同士でも、「〇〇君のママ」「△△ちゃんのママ」とチェックし合うため、参観日は「子供が主役」と割り切り、肌の露出の少ないものやカラフルでない服装で行けば無難でしょう。
②親の話し方や声の音量が恥ずかしい
教室の前の廊下で、ママ友の内輪話や世間話を大きな声でしたり大声で笑っているのも、(もう!うちの親って声が大きくて恥ずかしい)と思うお子さんもいます。廊下での世間話は程々にしましょう。
大人にとっては「そんなことで?」と言うことが、子供にとっては悩みの種ということもあるのです。

③学校での自分の様子を逐一見られたくない
参観日に行く度に我が子のアラばかり見えてしまい、帰宅後の子供に「あの時はもっと元気に発表しなきゃダメよ!」と指導ばかりしては、子供も窮屈な気持ちになり(毎回小言をもらう位なら本当に来てほしくない……)と本気で思うようになっては残念です。
参観日では、①子供のいいところ探しを中心に②失敗したり間違えてもがっかりした表情を表に出さない③帰宅後は細かくアラを伝えず労う言葉をかけることが大切です。
④嬉しさや恥ずかしさの反動
ちょっとした反抗心や照れ隠しで「もう来なくていいよ!」と言うお子さんもいます。
そうは言っても、お子さんの本心は「来てほしい」と思っているので、こんな時は理由をしつこく聞いたり叱らない方がいいでしょう。
こういう時期になったら、参観日も最初から最後までずっと見なくてもいいので、途中から少し除いて様子を伺ったり、廊下側の窓越しにそっと見守るだけでも十分です。それでも、子供は「やっぱり来てくれた」と安心するものです。

子供が成長したことを受け止めるとママも楽になる
保護者によっては、幼稚園や保育園での参観日のように「ママ~」と満面の笑みで手を振って喜んでくれた我が子の記憶がそのままで、「どうしてこんなこと言うようになったの?」と悲しくなるかもしれません。
でも、小学生になり学年が進むにつれて肉体面・精神面共に成長をしていくので、難しい時期に入るのも立派な「成長の証」です。
「ウフフ、うちの子もそんな生意気なこと言えるようになったのね」と受け止めることで、ママも気持ちも楽になりますよ。
