コミュシル

ヒーローごっこで育む「男子魂」

ヒーロー

我が家は今、二人の男児によるヒーローごっこが真っ盛り。
最近の仮面ライダーのありがたさと言えば、主役が1人だけのストーリー設定ではなく、2~3人のヒーローが登場すること。メインの主役はいても、準主役ヒーロー達も実に魅力的でカッコいいし、役の取り合いも起きません。男児のヒーロー願望を鷲掴みにして、「ボクはAになるから」「じゃあ、ボクはBね!」といった風にうまく役割分担しながら、ヒーローの世界に没頭しています。
傍から見れば、「また始まったね(苦笑)」ではありますが、男児の精神発達上(全ての子が通る訳ではないにせよ)、割と多くの男の子が経験する道ではないでしょうか。

「ヒーローだから、〇〇〇しよう!」は効果的

ひとたびヒーローごっこが始まると、その楽しさゆえに部屋中を走り回ったり、長い棒状の物を見ると取り敢えず手に取っては振り回したりと、男児のヒーローごっこはママには頭の痛くなることも実際にはあります。なかには、ソファーやテーブルにまで立って戦い始めると、もはやママも冷静ではいられません。
でも、そんな時に「もう小学生なんだからやめなさい」や「テーブルに立つなんて行儀が悪いからやめて」と言って子どもが止めた試しは残念ながらほぼありません。
子どもがヒーローになりきり、その世界にどっぷりと浸りきっているうちは、我々大人の言い分は通らないものです。

そこで、そんなヒーローごっこに興じる子どもに対し、「〇〇ライダーは、部屋を走り回るかな?」「〇〇ライダーは悪い敵はやっつけてくれる味方だから、テーブルの上に立ってるの見たことないよ」と言うと、あら不思議。子どもがすんなりと言うことを聞くのです。きっと、ヒーローというのは、男の子が内面に秘めている男子魂を目覚めさせるスイッチのようなものなのでしょう。
それ以来、ヒーローを子どもが目指すべき「お手本」としてうまくリードしていくことで、生活上のルールや「小さい子には優しくする、守る」などの心の話も通じやすくなったと実感しています。

子どもが好きなものだからこそ…耳を傾けてくれる

教育の世界では、こんな考え方もあります。
それは、「大人の教え方で学べない子どもには、その子どもの学び方で教える」というもの。
私たち大人は、大人社会の常識やルールを元に、子どもを導き諭そうとしますが、なかには年齢的にも発達的にも、それでは理解できない子もいます。
そんな時、「この子って本当に言うこと聞かないわね」「どうして何度言ってもわからないの?」と憤る前に、子どもに通じるコンテンツを使って教えることでスムーズに子どもにも伝わるし、親も精神的に楽になります。
学校現場でも、その子その子の興味や関心に沿った教材づくりが行われている学校もあるので、やはり「子ども目線」は馬鹿にならないものだと痛感する、ある日の我が家でした。

ABOUT ME
おおつかけいこ
教師歴10年の経験をもつ教育者。ライティングの「ものかき」でマネージャーを務めるほか幼児教室も主宰
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