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「アンガーマネジメント」~コミュニケーションの豆知識②

アンガーマネジメント

 皆さん、こんにちは。ジャーナリストの青井坂道です。

 今回は「アンガーマネジメント」というものについて取り上げてみようと思います。「アンガー」とは「怒り」、「マネジメント」とは「管理」という意味ですので、アンガーマネジメントとは怒りの感情をコントロールするスキルということですね。

 皆さんはどうでしょう。職場で、家庭で、日常のふとした時にイライラすることはありませんか?育児や夫婦関係、昔の友人、立場が上の人間、口うるさい顧客など、枚挙に暇がありません。

 ここで、なぜ私たちが「怒り」を感じるのかを考えてみましょう。

実は怒りとは自分を守るための感情です。怒りを感じるとき、私たちは悲しみや不安などのネガティブな感情を心に抱いています。それが蓄積され、容量を超えた時に「怒り」としてあふれ出てきます。

怒りが表面化しなくとも、根柢にある悲しみは解決されていなければ、ストレスとなります。こうして見てみると怒りとは、心のもやもやを発散させるための防衛本能であり、必ずしも“悪”ではないのです。

 もう少し掘り下げてみましょう。

私たちが抱く悲しみはどこから来たのかを紐解いてみれば、そこには満たされない思いがあるのではないでしょうか?例えば、子育てがうまくいかないとか、上司が自分の行動を否定してくるとか、さまざまなシチュエーションが考えられますよね。

本当は、自分の思い描いていた理想があるのに、物事をよくしたいという向上心はあるのに、それがうまくいかない、だから苦しくなるのです。

 人間はさらに、自分がそういう辛い目に遭うだけでなく、誰かが辛い目に遭っている姿を見るだけで義憤を抱くということもあります。「義憤」というと言葉はかっこいいのですが、SNSトラブルなどを起こすような人の中にはこういうタイプの人もいます。正義感が暴走して、ほかの意見をすべて敵視してしまうのです。

 ここで気を付けなければいけないことは、自分の中に感じた悲しみや憤りを絶対視すべきではないということです。

例えば、上司からある件でとがめられ、あなたはそれに理不尽さを感じたとします。でも、よく考えてみて下さい。その件で、あなたは本当に問題はなかったでしょうか?10対0で上司が絶対悪なのでしょうか?もしかしたらどこかで、報連相をあいまいにしていたのかもしれません。しかし、上司への怒りで心に余裕がないと、そういう早めに気付くべき仕事上の課題を見落とす可能性もあります。

 怒りは悪ではないのですが、自分が何に怒るべきで、何に怒るべきでないのかは、よく研究してみるべきでしょう。

あまり怒る価値もないことにエネルギーを注ぎ、物事を前進させるどころか周囲の人の心を傷つけるだけで終わってしまわないよう、注意すべきです。情報化社会と呼ばれる社会だからこそ、多くの考え方に触れます。

情報をさまざまな角度から捉えた上で、アンガーマネジメントをすることによって、自分の感情も客観的に評価できる姿勢を身に付けていきたいですね。

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