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「透明性の錯覚」~コミュニケーションの豆知識①

透明

皆さん、こんにちは。ジャーナリストの青井坂道です。

このコーナーでは、コミュニケーションにまつわるちょっとした雑学や豆知識をご紹介したいと思います。もしかしたら、明日の人間関係に役立つ?かもしれません。お気軽に目を通してみて下さい。

さて、今回の豆知識は「透明性の錯覚」です。これは心理学用語で、自分の考えや気持ちが実際以上に他人から見透かされていると思い込んでしまう傾向を意味します。

例えば、うそをついている時とか、何かをごまかしている時など、必要以上に「相手にばれているのでは?」と感じることはありませんか?または自分が発信したSNSやメールに対して、期待したほどの反応があまりなく、がっかりしたなんて経験も少なからずあるでしょう。

つまり、私たち人間は「自分の気持ちが見透かされている」と捉えてしまいやすく、「相手に伝わっている」または「理解されている」と、ついつい周囲の目を過大評価してしまいがち、ということです。

時には、説明不足で情報伝達に不備が生じたり、「どうして分かってくれないのか」と不満や怒りを爆発させてしまうこともあるかもしれません。

では、どうして「透明性の錯覚」をしてしまうのでしょうか?

さまざまなことが考えられますが、一番シンプルな答えは、自分の視点で相手を見ているからです。

例えば、あなたが教室や職場などで友人が発表している姿を見ているとします。あなたの目には落ち着いて発表しているように見えますが、終わった後で実際に聞いてみると、実は友人は「ものすごく緊張していた」と打ち明けました。しかし、あなたはそれに全く気が付きませんでした。

日常生活でもよくあるシーンだと思いませんか?自分の受けた印象や経験は物事を判断する物差しになりますが、それは絶対ではありません。

相手の気持ちは相手に聞いてみないと分からないものです。

逆に、自分の気持ちはちゃんと言葉にしなければ、相手には伝わりません。時には勇気を出して自分から相談しなければ、解決しない問題もあるはずです。

私もジャーナリストとして記事を書いた後、文章を読み返してみるのですが、書いている時は良い文章だと思っていても、落ち着いて読んでみると説明が少し足りないなと感じることが多々あります。しかし、記事を読む読者の立場を意識して書くと、記事がまとまりやすくなるのです。「このくらい分かってくれるだろう」と思って書いた記事ほど、ろくな文章はありません。

自分の視点だけでなく、客観的な視点で自分の言動・思考を評価する癖をつけてみましょう。

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