コミュニケーション
朝、自分が数年間関わっている趣味コミュニティのことを考えながら山手線に揺られていました。1周およそ1時間の環状線。まるで東京に巻かれた腕時計のように、神経質なリズムを刻んでグルグル回る大動脈。
その輪っかに、あちこちの路線が結ばれてるから止めどなく流れ込んでくる人の波。まさに窮屈でせわしない都市の象徴ですが、それでも山手線が描くサークルまわりは、おそらく歴史上でも類をみないほど豊かで秩序立っていて、また文化的でクリエイティブな空間だと感じます。
理想的なコミュニケーションの形
ふと、これはいわゆるコミュニティの在り方にも通じるところがあるのでは?という気がしてきました。
コミュニティに関わる人たちは、一般的に系統に当てはめられない傾向があるはずなので、その繋がりを組織図に変換することは難しいですが、100人を超えるくらいの規模に拡大した段階においては、メンバーの繋がりを相関図にしたときに、首都圏の路線図みたいになっていれば理想的ではないかなというイメージが浮かんだわけです。人を駅に、コミュニケーションを電車に、という具合に置き換えて。
そしてポイントは3つ。
①運営メンバーは山手線。ハブの負担は分散。コミュニケーションは頻繁に。情報はすみやかに平準化。
②重層的でありながら上下関係がなくフラットで互恵的であること。
③コミュニケーションが希薄なパートであっても廃線を防ぐ配慮、働きかけが行き届いていること。
かなり感覚的ではありますが、成熟した交通網と、活きたネットワークであるコミュニティには通じるものがあるように感じられますし、繋がることに充実感があり、豊かでクリエイティブなコミュニティを形成していくヒントがそこにあるような気がしています。
