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コミュニティとは?|意味や対義語、例文をわかりやすく解説

あらゆる場面で耳にする「コミュニティ」という言葉。

改めて言葉の意味を聞かれると、説明に詰まる人も多いでしょう。

この記事では、その定義や使い方などについて分かりやすく解説します。

コミュニティとは?

言葉の定義や表記、対義語について解説します。

1.本来の意味

辞書に記載されていた意味は下記の通り。

コミュニティー【community】

居住地域を同じくし、利害をともにする共同社会。町村・都市・地方など、生産・自治・風俗・習慣などで深い結びつきをもつ共同体。地域社会。

出典:Weblio辞書(デジタル大辞泉より)

要は“近隣住民の集まり”を指す言葉として定義されています。

しかし私たちが日常的に使う「コミュニティ」とはどこかニュアンスが異なるように感じませんか?

インターネット上のバーチャルなコミュニティには、そもそも「地域性」がありませんよね。

実はその概念は非常に曖昧で、研究者によってその定義はバラバラ。

すべての概念に共通する点といえば、「人が集まって成り立つ」ことぐらいです。

時代の変化に合わせて昨今では、従来の「地域性」を含め、より広い意味で使われている実情があります。

2.現代における「コミュニティ」の定義とは?

「地域性」を越えた、現代における「コミュニティ」の定義とは何でしょう?

コミュニティマネージャーの河原あず氏は著書『ファンをはぐくみ事業を成長させる 「コミュニティ」づくりの教科書』の中で、次のような人の集まりを「コミュニティ」と定義しています。

  • 参加者一人ひとりが、目的意識を持って能動的に活動に関わっている
  • 参加者同士が対等にコミュニケーションを取れる

引用:ファンをはぐくみ事業を成長させる 「コミュニティ」づくりの教科書|ダイヤモンド社

セミナーやライブもまた「人の集まり」ではあります。

しかし、セミナーの受講生やライブの観客は受け身の立場で聴くだけであり、舞台に立つ人と対等の立場とは言えません。そのため「コミュニティ」には該当しません。

アイドルのファンが集まるインターネット掲示板をイメージしてみてください。

ライブの感想を語り合ったり、相互に案を出し合ってはイベントを企画したり。

参加者同士の関係性は対等で、目的意識を持って能動的に関わっています。

2つの要素を満たすので「コミュニティ」に該当します。

参加者の意識が能動的であり、相互にコミュニケーションを取れる場。

これこそが現代的な「コミュニティ」の定義なのです。

3.「コミュニティ」と「コミュニティー」表記はどちらも正しい

「コミュニティ」と「コミュニティー」どちらの表記が正しいのか疑問に感じる人もいるでしょう。

結論、実はどちらも正解です。

1991年に出された内閣告示第二号『外来語の表記』では、

英語の語尾の‐er、‐or、‐ar、*yにあたるものは、原則として長音とし長音符号「ー」を用いて書き表す

引用:外来語の表記 留意事項その2(細則的な事項)

と公表しています。

「community」は語尾がyなので、内閣府のルールに則れば「コミュニティー」が正解です。

ただし、内閣府の表記ルールには次のような追記もありました。

語形やその書き表し方については,慣用が定まっているものはそれによる。分野によって異なる慣用が定まっている場合には,それぞれの慣用によって差し支えない。

参照:外来語の表記 留意事項その1(原則的な事項)|文化庁

つまり語尾を伸ばすかどうかは、各分野の”慣例”によるわけです。

たとえば、新聞や雑誌界隈では語尾を伸ばすルールを採用していますが、IT系、工業用語として用いる場合には長音記号を省くルールを採用しています。

大切なのは表記を統一すること。

掲載メディアの慣例に従って、表記が混在しないように注意しましょう。

参照:カタカナ表記における長音付のルール!長音「ー」は “あり” “なし”どっちが正しい?|OTQの東西南北!

4.対義語「アソシエーション」との違い

コミュニティの対義語は「アソシエーション」です。

アソシエーションとは「共通の目的や関心を持つ人々が、自発的に作る集団や組織」のこと。

アソシエーションとコミュニティの違いは、「意図的に作られた集団」か「自然と集まって生まれた集団」かという点です。

アソシエーションは特定の目的のために人為的に作られた集団を指します。

学校や会社、組合や協会などが「アソシエーション」の例ですね。

組織名として「日外アソシエーション」「日本オートバイ・アソシエーション」などと用いられることもあります。

コミュニティは「何かを核として自然発生的に生まれた集団」を指します。

居住地域が同じだったり、年齢や立場が同じだったり。

連帯意識はありますが明確な目的があるわけではありません。

5.使い方・例文

「コミュニティ」を使った例文を4例ご紹介します。

  • 戦後は日系人コミュニティが復活し、現在も大きな集団を形成している
  • また駅整備に合わせて名寄市がコミュニティスペースの設置を検討している
  • ここにはまだ新しい都市型のコミュニティなどは誕生していない。
  • ユーザーコミュニティではスキンの作成・交換が活発に行われた。

引用:用例.jp

コミュニティの場にはどんなものがある?

「コミュニティの場」にはどのようなものがあるでしょうか?

たとえば、公園に集まるママさん達の輪も「コミュニティ」の一つです。

昨今需要がさらに高まりつつある「コワーキングスペース」も、個人事業主や在宅勤務者が集う「コミュニティの場」と言えるでしょう。

芸能人や著名人が運営するオンラインサロンや、SNS上で共通の趣味を持つ仲間同士が集まる掲示板もまた、コミュニティの一例です。

コミュニティとはつながりを感じられ安心できる場所(まとめ)

「コミュニティ」の定義や使い方について解説しました。

記事の内容を簡単におさらいしましょう。

  • コミュニティとは共通の目的を持った者同士が対等な関係でコミュニケーションを取る場のこと
  • 意図的に作られた集団ではなく、自然発生的に生まれた集団を「コミュニティ」と呼ぶ
  • 表記は各分野の慣例に則って統一して使用すること

人とのつながりを感じられる場所、それがコミュニティなのです。

コミュニティとは何か、理解できたでしょうか?

この記事があなたの一助となれば幸いです。

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